皆さんは、船がどうやってできるか知っていますか？船は、家を建設するのと同じく、設計図があり、それをもとに外側を作ったあと、内側の設備を作っていきます。ですが、家と違い、海の上での安全な走行をする必要があるため、検査や手順はとても厳しいものになっています。また、実は皆さんが乗っている船は、数年ごとに新しいものへと更新されています。そのたびに新しい快適な船ができるように私たちは日々仕事を行っているのです。

元請け様から頂いた設計図をもとに、必要な材料の加工を行います。鉄などの金属類を使用するため、加工には溶接を伴います。ガス切断という手法で、これまでの経験を活かして綺麗に切断します。船の設備は実際にお客様から見られるものであるため、細かなところまで綺麗に加工することが完成品のクオリティーを左右します。

加工された材料は、ここでも設計図通りに組み立てていきます。この組み立てまでは自社の工房にて行います。弊社では、大きな設備から小さな設備まであらゆるご依頼がありますが、基本的にどんな設備でも設計図一つで作り上げることができます。しっかりとご要望にお応えし、満足できる設備を作れるよう、組み立ての工程も丁寧に行います。

工房にて作られた設備を、クレーンを使用して運び出します。危険な作業である上に、設備が壊れてしまっては大変ですので、現場の方と協力し合いながら慎重に運び出します。運び出された設備は、材料や設備品に応じた方法で設置します。鉄製品の場合は、比較的綺麗な設置ができる半自動溶接機を使用した設置方法が一般的です。